好きな人の好きな人。【完】
「客に失礼な奴だなー。
休憩、午後なんだって?
さっきクラスのやつに聞いた。
俺、午後も暇だから付き合えよ。」
「いやだ。アンタ友達いないわけ?」
こいつは何がしたいのか全く読めない上に、
巻き込もうとしてくる。
「ちげーよ。周り彼女と回るヤツばっかなわけ。
終わったら屋上来い。」
私とまったく同じ理由に少し親近感が湧いてしまった。
「いや…いかな「来るよ、お前は。
男心、知りたい、だろ?」」
そう言って去っていくアイツ。
馬鹿らしい、なんて思いながら係の仕事に戻った。