好きな人の好きな人。【完】
「あーもう、わかった!
じゃあこの二ノ宮遥香サマが解決策を出してやろうじゃないの。」
机をドン、と叩く遥香に驚きながらも
私を今救ってくれるのは遥香しかいない気がした。
遥香は小学校からの付き合いで、
こんな私にいつも寄り添ってくれていた。
こうやって私が落ち込んでいる時は
いつも傍にいて励ましてくれるような、頼りがいもあって。
見習わなきゃいけないのはわかっていても
そんな簡単にうまくいかないのが
現実ってやつだ。