好きな人の好きな人。【完】
真実。
そして蘇る、
かつて放った私の言葉。
“闇の中をさまよっているきがして。
ここから飛び降りて、赤く染まりたくなるなんて思っちゃうくらい。”
屋上で、早く死にたいって必死に嘆いてた中1の冬。
寒さと共に凍りついていった心が
溶かされることはないと思ってたあの日の弱い自分。
きっと無知だった自分は現実を知らなかっただけかもしれない。
それでも私は、あの時見えている世界が全てだと思っていた。