好きな人の好きな人。【完】




「まぁ言ったらどんな顔するかなーって思っただけ。

つーか文化祭、一緒にまわろうぜ。」


ほら、と言って手を差し伸べてくるコイツ。


「…この手、何?

それに男心を教えてくれるんじゃなかったの。」



「そんなもん、文化祭まわりながら教えてやるって。

行くぞ。」



そう言って腕が勢い良く引っ張られる。


「待っ」_て、の言葉は空気に呑み込まれ

私とコイツは階段に吸い込まれていった。

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