好きな人の好きな人。【完】
そのまま、何も言えずにそいつについて行った。
すると前方を指さして
「なー、あそこのお化け屋敷入んね?」
なんて軽々と言う。
「いや、ムリ。」
「空、怖いの無理なんだ?」
そういってニヤッと笑い出す。
上機嫌だと言わんばかりにグイグイと手を引っ張っていく。
「…うるさい。
あんたのその顔、やめて。」
「はいはい、ほら、いくぞ。」
男の力にかなうわけも無かった。
メニュー