好きな人の好きな人。【完】
「なら俺明日、午後休みだから空けといてよ。」
「はい。はい!?」
思わず軽く受け流す所だった。
「一緒にまわろ。
友達さー、みんな彼女とまわるからつまんねーんだよ、俺みたいな独り身。
だめか?」
そう言って笑いかけてくれる先輩。
驚きに思わず目を丸くしたけど、それ以上に
先輩の好きな人はこの学校にいないんだってことを忘れてた。
仲の良い友達くらいには思ってくれてるってことかな。