再現教室~死のリプレイ~
リプレイ5
「なんで入学式の日なの……?」
あたしとリンちゃんは1年生の頃から同じクラスだったけれど、千鶴や有紀たちは別のクラスだった。
リンちゃんはクラス内でも人気者で、イジメの対象になるようなこともなかった。
でも、その時の事を《リプレイ》させられるということは、何かリンちゃんの死に関係する事が起こっていたからなんだろう。
そんなにも、前から……。
「あたし、入学式の日にリンちゃんに初めて話しかけたの。すごく綺麗な子だなって思って」
あたしは入学式の日を思い出しながらそう言った。
「ごめん、奏」
「え?」
続の言葉にあたしはキョトンとする。
「入学式の日に奏に話しかけられたのは……俺だ」
「なに……言ってるの?」
あたしが話しかけたのは間違いなくリンちゃんだ。
男子と女子を間違えたりなんかしない。
「リンは、俺の双子の妹なんだ」
続が、少し顔をゆがめ、しかしほほ笑んでそう言った。
一瞬あたしの時間が止まった。
あたしとリンちゃんは1年生の頃から同じクラスだったけれど、千鶴や有紀たちは別のクラスだった。
リンちゃんはクラス内でも人気者で、イジメの対象になるようなこともなかった。
でも、その時の事を《リプレイ》させられるということは、何かリンちゃんの死に関係する事が起こっていたからなんだろう。
そんなにも、前から……。
「あたし、入学式の日にリンちゃんに初めて話しかけたの。すごく綺麗な子だなって思って」
あたしは入学式の日を思い出しながらそう言った。
「ごめん、奏」
「え?」
続の言葉にあたしはキョトンとする。
「入学式の日に奏に話しかけられたのは……俺だ」
「なに……言ってるの?」
あたしが話しかけたのは間違いなくリンちゃんだ。
男子と女子を間違えたりなんかしない。
「リンは、俺の双子の妹なんだ」
続が、少し顔をゆがめ、しかしほほ笑んでそう言った。
一瞬あたしの時間が止まった。