レンタル彼氏
「おい神崎!
主任と呼べって言ってるだろ」
「あっ。。。どーも(笑)
なんか言いにくいわ
同級生なのにさ
勝手に出世してさ」
「ここの問題!」と頭を
ツンツンとさせる。
「ムカつく!」
その人たちの言い合いも
結構聞いてて楽しい。
うん?あたしと主任の
やりとりも周りから見れば
楽しいのか?
そこにまた翔太が
首を突っ込む。
「主任と美奈先輩って
同級生ですかぁ?」
そこから高校時代に同じ学校で
それから卒業して別々だったが
この会社の就職試験で
また出会ったと説明することに。
「やっぱ
話題の絶えない楽しそうな職場で
いや 楽しい課の配属で
よかったです」
翔太は しみじみと語っていた。
あたしは席を外して
トイレに行き帰ってくると
主任の姿はなかった。
「あれ?主任は?」
「社長秘書の元へ行かれました
ほらほら見てぇ なんだか
いい雰囲気よあの2人」
意味ありげに言う美奈先輩。
社長秘書は
水口貴子と言ってとても綺麗で
仕事もできて申し分ない人。
主任のことを気に入ってるのは
何となくわかる。
そしてこう見てても
絵になるくらいお似合い。