レンタル彼氏
「まっ!いいっす!
今度 オレがいつ主任に妊娠とか
そんな同じような事は無いと思うけど
違う面で相談に
乗ってもらうこともあると思うので
ディズニーランドのオフィシャルホテルの
宿泊券と入場券付で勘弁してあげます」
「生意気なやつだな
まったく・・・
いいよ そのくらいはお礼するよ」
「マジっすかぁ?
彼女が喜びます!
行きたい行きたいって言ってたから
一番いい部屋にしてくださいね
そして二泊三日で」
「おい!黙って聞いてれば
次々と付け足すやつだな」
「安いもんです」
翔太は天下を取った勢いで主任に迫るが
主任も言い返しはするが
珍しくちゃんと要望には応えるようだ。
でも本当に翔太が居なければ
今のあたしたちはないし
お腹の赤ちゃんだって
今頃は・・・。
命の恩人だ。
「神崎 お前は?
何も請求しないのか?」
そうだ 美奈先輩
いつもなら「あたしも!」って
言いそうなのに。
「あたし?別に
2人が今後幸せになってくれたら
それでいいよ」
「何?お前らしくないな」
「あたしらしくって何?
請求してほしいわけ?」
「いや・・・」
「あたしは円香のこと
妹のように可愛いと思ってんだから
その妹を幸せにしてくれたら
それでいいかな?ってさ」
「美奈先輩・・・」
「待ってくださいよぉ〜
何かオレ頼みにくいじゃないですかぁ」
「翔太はいいのよ
もっといい物もらってもいいくらいよ
恩人なんだから」
「そ・そぉっすかぁ???
じゃあ遠慮なく」
翔太のその言葉に少し笑いに包まれた。
「主任 それより
今晩の計画予定通りやるの?
もう必要ないか?」
今晩の計画?
「神崎黙れ!
余計なことしゃべるな」
「あ・・・すみませーん」
「何?何ですかぁ?」