レンタル彼氏
「でも あの時とは違う
あれは偽物だったから」
「オレは本気モードだったけど?」
「うそだぁ!!!
男優演じてるって言ってたくせに」
「円香だって人のこと言えないだろ」
「フフフ」
また謎の微笑みのあたしに
「今度は何?!」
と聞く主任。
「今は本物なんで!
こうしちゃいまーす!!!」
主任と向き合い
あたしの方から抱きしめた。
そして主任の唇を奪おうとしたけど
身長差があり 届かない。
それを察した主任はわざと
背伸びをして距離を広げる。
「も!!!逃げないでよぉー」
「あはは」
と笑いながら膝を折り
あたしの顔の高さに合わせた。
「はい!どーぞ」
顔を近づけられた。
はいどーぞと改められると
照れ臭い。
「ち・ち・ちょっとぉ・・・無理ぃ」
「無理?あっそっ」
また折ってた膝を伸ばし
また身長差。
「うーん・・・
征吾からしてくれてもいいのにぃ」
あたしがかかとをあげて
背伸びをして主任の顔を両手で持ち
自分の近くへと近づけ
「やっと捕まえた」と
そっと口づけた。
「お前 可愛いことすんなぁ。。。
男って。。。
そー言うのに弱いんだよ」
主任は軽々と
あたしをお姫様抱っこ。
そして優しくそっと
ベットに降ろされたのだった。
ーーーやっと手に入れたお姫様
今日はとことん
堪能させて貰うからーーー
キザなセリフ
何度も何度も角度を変えてのキスから
そっと胸のボタンを外す。
沖縄では一瞬で
剥ぎ取られた記憶があるが
今日はすごく丁寧だ。
ーーー愛してるよ円香ーーー
何度も何度も名前を呼ばれ
幸せに包まれたのだった。