レンタル彼氏
大事件発生
お昼休憩 携帯を見ると
一本の着信履歴が入っていた。
それは学生時代の友人
小島千歳から久しぶりの電話だった。
すぐにかけ直してみた。
「ごめん仕事中だったから」
「例の件だけど」
例の件・・・?
「いきなりってのはあれだから」
いきなりって言うのもあれだから?
「紹介も兼ねて 打ち合わせがてら
会おうか?って」
紹介も兼ねて???会う???
千歳の言ってることが
さっぱりわからない。
それなのに千歳は
間に口を挟むことが出来ないくらい
話し続ける。
「今週の空いてる日ない?
サッチーは水曜がいいって!」
サッチーとは前田佐智代
あたしたち高校時代のマブダチ。
「何の約束だっけ?」
「えっ?旅行よ旅行!
今になってキャンセルとか
そんなの無しだからね」
「あ・・・」
思い出した。。。
去年の暮れに3人で女子会をした時
旅行行きたいね!
って話になった。
「忘れてたわけ?」
「忘れてないよぉ〜
ちょっと仕事が忙しくて
頭が回転してなかっただけよ」
「ならいいけど
あたしに任せる!ってことで
あの日終わったでしょ?
任されたあたしは1人で
旅行会社に行って相談して
7月に予約したからね」
「あ〜ごめんね
任せっきりで」
そうだった 夏に沖縄に行こうと
話が弾んだ。
「円香の彼氏にも伝えてね」
「えっ。。。」
彼氏?彼氏?えっ???