レンタル彼氏
「決まり!!!
どこにする?」
「神崎に任す」
「マジで?あたしに任せていいの?」
「いや・・・やっぱ
七瀬 行きたいところは?」
「あたしは別に・・・」
突然すぎて浮かばない。
「うーん じゃあ
近くのダイニングバー M studioにしよう」
結局美奈先輩が場所を決めた。
そして主任に何時に終わりそうか
聞いて 集合は1時間後の
6時半に現地集合になった。
「円香を連れてきてね
あたし用があるから
先に用事を済ませて行くから」
「あたしも現地集合します」
「まぁまぁ いいから
あんたはここに残って
上司が残って仕事してんだから
お茶とか出してあげたら?」
お前も先に帰れ!と言うのかと
思っていたのに
主任は黙って黙々と仕事をしていた。
「じゃあねぇ お先に!」
本当に帰った美奈先輩。
「コーヒー飲みます?」
「・・・・・」
返事がない
それほど集中してるのか?
「飲みますよね
いれてきますね」
あたしは独り言のように
呟いて給湯室に向かったのだった。