レンタル彼氏
「で?場所は?」
そうだった伝えてなかった。
「沖縄です」
「沖縄かぁ 懐かしいな
グラスボートに乗ったり
ダイビングにおう!水族館」
「行ったことあるんですね
あたし初です!」
「そりゃ思い出の地だから」
そっか 思い出と言えば
以前に恋人と行ったのかな?
「すみません
そんな思い出の地に
こんなあたしなんかと
しかも 恋人設定で・・・」
言いながら
つくづく嫌になるな。。。
「あたしも行ったことあるよ!
グラスボートに乗ったり
ダイビングに水族館
藤堂と一緒の場所」
「えっ?同じ場所?主任と美奈先輩?
まさか一緒に?」
「そーね 一緒に行ったわよね
だって高校の修学旅行だもん」
なんだ・・・
修学旅行かと安心なあたし。
「バラすなよお前」
「何?何?
恋人と行ったと思わせたいわけ?
円香の反応を楽しんでるわけ?」
「そーじゃないけどさ」
美奈先輩の言う通り
あたしの様子の変化を
絶対楽しんでる。
「まぁ仲良く3日間楽しんできて
そしてお土産わすれないでね
免税店で買って来て欲しいものリストを
出しておくから」
「それじゃあ土産にならないだろ
金とるぞ」
「どこまでケチなん?
それくらい安いもんだと思うよ
3日間恋人気分で遊べるしさ
ねっ!」
あたしの方を向く美奈先輩
も・・・意味深なように言う・・・
あたしが本当に主任の事が
好きなのがバレるじゃん。
「本物になって帰ってきたらウケるね」
まだ続く美奈先輩の暴言。
「訳わかんないこと言うな
そんな事無いわ!アホか」
全面否定・・・
・・・・・だよね。