レンタル彼氏
6時15分
アパートの下で主任の到着を待つ
主任を待たせないように
約束の時間より10分も早く降りた。
時間ギリギリに主任はアパートへ着いた。
「今日平日なのをすっかり忘れたたよ
何で車多いんだ?って思ってさ
世間様はお仕事の日だよハハハ」
アパートへ来るまでに少し渋滞にあったとか
しかも事故処理にも遭遇したとか。
主任はあたしのスーツケースを素早く
車の後部座席へ乗せると車を発進させた。
「改めておはようございます
そして3日間よろしくお願いします」
「おう・・・おはよう
こちらこそ・・・よろしくね
円香ちゃん」
ニヤッと笑う主任。
「も・・・主任何なんですか
その謎の微笑み怖いです」
「主任?」
「あ・・・」
「お前初日にみんなに
嘘がバレるぞ」
「大丈夫ですっ!
女優魂で頑張るから
ねっ!征吾っ!よろしくね」
と運転してる主任の左手に
自分の腕を組をんだ。
「お前!!!危ないやめろ」
その手は無情にも払いのけられた。
「まずはスキンシップからと思って・・・
すみません。。。」
下を向くあたしに
「お前は何でも突然すぎるんだよ」
と笑っていた。
「しゅ・あっ えっと
征吾 朝ごはんは食べました?」
「食べました?食べた?でしょ」
「あ・・・まただ」
ついつい敬語が抜けない。
「やっぱ 下手くそ!
そりゃバレるのは
時間の問題だな あはは」
「で?朝ごはんは?」
「食ってない」
「あたしも!一緒だねっ!
空港の売店で買いしましょ」
「えっ?用意してないの?
お弁当までは言わないけど
手作りのおにぎりとか」
「あ・・・すみません」
「本物の恋人ならその辺は
気づくだろうけどなぁ
そこから入らないと!」
作ればよかったと今ごろ
気がつく。