レンタル彼氏
1日目 恋人気分


那覇空港に到着して
各カップルはそれぞれ手配してある
レンタカーに乗り観光をスタート。


みんなで旅行に行かない?
というのが事の初めだったのに
ここで各カップルに別れて旅行して
ホテルだけ合流するって
意味のない旅行だと思う。


それなら各自で行けばよくない?
なんて思うのは
彼氏の居ないあたしだけ?



「はぁ〜」
運転席でまず初めに
大きなため息をつく征吾。


「ご・・・」


ついついごめんなさいと言いそうになる。


「疲れてるのに運転させてすみません」
と言い変えた。


「別に疲れてないよ」


「何ならあたしが変わりましょうか?」


「運転免許持ってんの?」


「一応・・・」


「一応?」


「あまり活用してなくて
ほぼペーパーですけど」


かれこれ一年ぐらい運転してないかな。


「ペーパー?いや!
まだまだ命欲しいから
遠慮しとくわ」


「大丈夫よ!前に進むぐらい」


「いや!遠慮する
こんなところでお前と事故にあって
ニュースになったらおおごとだ!」


「ひど・・・」


事故に遭うのが大変ではなくて
ニュースになって
あたしと一緒に居たと言うことが
知られなくてもいい会社の人たちとか
あっ。。。水口さんとか?
そんな人にバレたら大変になると
言いたいのね。


考えてたら気分が滅入るので
「今からどこ行く?」と
すぐさま話を変えた。


「ダイビング・・・かな
半日しかないから
どこかで昼を食って
今日はそれでいいくない?」


「だけどいきなりは無理じゃない?
予約とかしないと」


「大丈夫大丈夫 何とかなるさ」


「観光地を甘くみてますね
知りませんよ
えっ!!!そんなに待つの?とか
えっ!!!今日はダメ?とか
そんな風になっちゃうから」


「好き勝手に言ってろ」


ちょっぴり怒らせちゃったかな。。。














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