レンタル彼氏
「征吾はコロッとないないの?」
ふと言ってみたが返事がない。
「だよねぇ
相手があたしだもん
なるわけないか
やっぱ あたしあっちで寝るね」
と起き上がった瞬間
またその場に転がされたのだ。
「誘っといてそれないよな
覚悟しろよ」
とさっきの甘いキスとは違って
奪う感じのキス。
素早く上着を脱がされ
あっという間に下着だけの姿に。
「いいよね?」
なんて尋ねてるが手はもう
ホックを外しに入っている。
「恋人だもん いいよ」
と あたしからキス。
夢にさえも思ってなかった征吾との
セックス。
もう胸をさわられてるだけでも
意識が飛びそうなる。
そしてあたしたちは
結ばれた。
「しちゃったね」
恥ずかしさを紛らすために言った。
「恋人だから」
征吾からはそう返ってきた。
「あのぉ・・・あたしぃ
誰とでもこんなことを
するわけじゃないので
えっと・・・その・・・」
うん?あたし何言ってんだろう?
「それってさぁ
軽く告られてる感じだけど?」
やばっ。。。ここは誤魔化さないと。
「あっ!違うくてぇ
そーじゃなくてぇ」
「それって 軽く拒否られてる感じ?」
「ううん そーじゃなくてぇ
男なら誰でも!っていう女じゃなくて」
バカバカあたし
同じことの繰り返しを
言ってるだけじゃん。
「フフフ わかってるよ
そんな女じゃないってことぐらいは」
「本当にわかってくれてます?」
「わかる!わかる!
オレも一緒 女なら誰でも!って
わけじゃないから」
「それって軽く告られてる感じ?」
「バカ!真似すんな!
まぁ オレの場合
極度のブスはお断り!」
「じゃあ あたし
極度のブスじゃないってことですね
あ〜あ 良かった」
なんて2人でふざけ合って
幸せを噛み締めていると
征吾の携帯が鳴り始めた。