レンタル彼氏


***起きてる?
聞いてもらいたいことがあるんだけど
電話していい?***


既読がついたと思ったら
すぐに着信音が。。。


でも相手は美奈先輩。


すぐに美奈先輩からの電話に
対応した。


「どーしたんですか?」


「はぁ?どーしたんですか?
あんたがラインをして来たじゃん」


「えっ?あたし華子に・・・
あれ?あっ!!!すみません」


あたしは間違えて先輩に送ってた。


「なになに?何かあったの?
うん?藤堂に告られたか?」


「そんなわけないじゃないですか・・・」


「そーなん
なんだぁ それでどーしよう?って
悩んでんのかと思った」


「仮に告られたらあたし
速攻でお願いします!なんて
言いますよぉ〜」


「じゃあ何?」


「いえ・・・」


「ふーん 華子ちゃんには言えて
あたしには言えないってことね
そーなのね」


決して口が裂けても言ってはいけない
身体を重ねあった事。


「そーじゃないんですけど
現実に戻されたというか
今 水口さんと電話中です
あたしが居たら
邪魔みたいな感じだったんで
抜け出しちゃいました」


「うん?水口さんと?」


「まっ!どーあれあたしは
主任を雇っただけで
それだけなんで・・・」


「円香から告ってみれば?」


「もぉ〜美奈先輩
先がわかってることを
言わないでくださいよ」


「何事もチャレンジが必要よ」


「わかりきったチャレンジはしませんって
そろそろ電話終わってるかな?
部屋へ帰ってみますね」


「うん 頑張るのよ」


間違えてラインするなんて・・・
余計なことを打ってなくてよかった。


もしーーーしちゃったーーー
なんて打ってたら今頃は・・・
美奈先輩に色々言われてただろな。


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