レンタル彼氏


国際通りでは
免税店などに立ち寄り
お土産物を物色。


「なぁ お前だったらどれがいい?」


香水が並ぶ場所で足を止めた。


「何?お土産ですか?
誰に?」


「誰って・・・」


あっ・・・水口さん。


「聞いたあたしがバカでした
あはは
あたしの好みより うーん
女性1番人気はこれって書いてるよ」


エクラ・ドゥ・アルページュ
柑橘系の香りらしい。


「これ?
お前も欲しいと思う?」


「あたしはフローラル系が好きだから
こっちかな?」


オードパルファム
優しい香り。


「そう?じゃあ これにするかな?」


「あたしの好みで買ったらダメですよ
水口さんならこっちですよ
大人の女性にピッタリって書いてます
まさにそうですよぉ
素敵な人にお似合いです」


エクラ・ドゥ・アルページュを
進めた。


「そっか
あっ!神崎は何がいいと思う?」


「美奈先輩も香水ですか?
先輩にはあたしが
買おうと思ってたんで
別物にしてください」


「えっ!じゃあ 何がいいわけ?
他の人は買わなくてもいいけど
あいつは何か買って帰んないと
何を言われるか」


「確かにそーですね
じゃあ 香水を譲りますから
自分で選んでください
あたしはリップでも選んできます」


そこで征吾と別れて買い物を
することとなった。


華子にも買わないといけないし
部の人にも・・・
いや 部の人はいいか
もし征吾が買ってたら
お前も沖縄?えっ?2人で?
なんて大騒ぎになっちゃう。


だからあたしは
美奈先輩と華子と家族だけの
お土産を買うことにしたのだった。


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