レンタル彼氏


「せっかく楽しかったのに
帰って来た途端
ドドドっと疲れちゃった」


「3日間恋人気分で
勘違いしちゃってたりしてね」


「まーね
夢のような3日間だった」


「やっちゃったり?
してたりしてぇ?なーんて
それはないかぁ そこまではねぇ
さすがにねぇ」


「やった」


「はぁ?えっ?
はぁ???待って!!!はぁ???」


華子は驚いて
え?とかはぁ?とかしか言えなくて
口をまるで鯉のようにパクパクしてるだけ。


「あたしが誘ったんだけどね」


「嘘っ それで平気なの?
普通の普段のような態度で居られるの?」


「うん 一夜限りって言うのかな
まぁ それでもあたし
幸せだったから
もう何も望まない
水口さんには勝てないから
わかりきった勝負はしないつもり
だから 最後に素敵な思い出をもらったの」


「最後って諦めるの?」


「うん 頑張る!」


「そっかぁ 頑張れ」


そこからは女2人でお酒を飲みながら
あたしの激励会になった。








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