レンタル彼氏


盛り上がってるところに
華子の携帯が鳴る。


「あっ 裕太さんだ
もしもしぃ〜」


彼の工藤さんからの電話らしい
お酒が入ってるせいか
いつも以上に甘えた声を出す華子。


猫なで声って言うのか?
聞いてる方がムズムズしちゃう。


いいなぁ
本当のラブラブの人は・・・。


またお酒のピッチが進む。


「ホント???来るの?
うんうん待ってる」


ここへ来るの?


電話を切ると
「近くにいるから来るってぇ」
とニコニコの華子。


「そうなのぉ
さて!邪魔者は帰りますかね
会計はラブラブな華子さん持ちね
よろしくぅ〜 そしておやすみぃ〜」


席を立とうとすると
「円香も一緒にいてよ
吉田さんが困るでしょ」


「吉田さん?」


「そう 2人で飲んでたんだって
あたしたちも飲んでるなら
一緒に飲もうってことになった」


と言うことは
吉田さんの相手役に居てくれってこと?


またぁ〜?いつもいつも・・・
吉田さんだってそう思ってるよ
またぁ〜?いつもいつも七瀬?って。


まっ・・・いいか
一人で部屋にいても
ロクなこと考えないからね。





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