レンタル彼氏
「ヨッ!」
しばらくすると本当に2人がやって来た。
「結構飲んでるって感じ?」
「そんなことないよぉ〜
ねっ!円香」
「うんまだまだ余裕あはは」
いつもより2杯程度多いだけ。
「さてと では飲み直しますかぁ
乾杯しましょー」
ハイテンションの華子は
店員さんを呼んでビールを追加する。
「じゃあ あたしもビール追加」
「オレもオレも」
生ビール4杯頼んだ。
「なになに?いいことあったの?
それで2人で杯を交わしてんの?」
「その逆だよね
ねっ!円香」
「うん?やけ酒?」
工藤さんの質問に
「そうそう
円香のやけ酒あはは」と
陽気に返す華子。
「何事?
この工藤と吉田に話してごらん」
「ちょっとぉ
やめてよ華子」
「そうそうこれは
女と女のひ・み・つ」
その場は何とかそれで乗り切ったが。。。
次にあたしの携帯が鳴ったのは
他の話で盛り上がってる時。
電話の相手は
そう主任 主任があたしに?
「もしもし」
「七瀬?どーした?」
そっか あたしがさっき掛けてたんだ。
「あ・・・もう遅かったです
余計なこと話してごめんなさい
まぁ それが言いたかっただけなんで」
「おい!遅いとか
余計なこととか 言ってることが
伝わらないんだけど?」
「あのっ 水口さんに言われたと
思うけど 朝みんなに言ったことと
同じことを言ってるだけなんで」
水口さんと言うのは
周りに聞こえないように
小さい声で言った。
「聞こえにくくて
よくわからないんだけど?なに?」
「まっ!解決してると思うんで
大丈夫でーす!ごめんなさーい」
一方的に勝手に電話を切った。