レンタル彼氏


ついにあたしも 力尽きた
「あたしなりに謝ってたの」


「ほらね!土下座じゃん
なんで円香ばかりが謝るの?
きっかけはどうあれ
承諾して一緒に行ったのは
主任じゃん!」


「いいんだってぇ
あれであの人の気が済むのだったら
それにあたしもう
主任のこと諦めるつもり
ちゃんと3日分のお金も今日払って
きれいさっぱりにするつもりなの」


「ウソォ!諦めんの?
何回そのセリフ聞いてるかなぁ」


「頑張ってるんだけど・・・」


「一度伝えたら?その気持ち?
それで諦めたら?」


「それは無理!しかないでしょ
水口さんには勝てないって」


「まーね」


おい!そこは【まーね】って
認めるか。。。


それが華子のいいところかも
『そんなことないよ
円香も勝てるって』と
嘘をつかない
いい加減なことを言って
いい気にさせない そんなところ。


お昼休憩
やっと主任と2人になることが出来た。


「昨日は送って頂いて
すみませんでした」


「お礼はいいよ」


「あのっ!今晩空いてますか?」


「今晩?うーん」


「無理っぽいですかね?
5分でもいいですけど」


「わかった
空けとくわ」


これで終わり 終わりにすると
心に言い聞かせた。







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