レンタル彼氏


自分の仕事が終わり
主任を終わりを待った。


「ごめん もう少しかかる」


「大丈夫です
コーヒーでも持って来ましょうか?」


「うん 頼もうかな」


「はい!待っててくださいね」


「おい!毒入れんなよ」


いつもの主任に戻ってる
昨夜からの今朝は
何か話しづらくて
あたしは 少し距離を置いていた。


「約束できませーん」
あたしもふざけて返す。


コーヒーを作って帰ると
主任は仕事は終えていた。


それを一口飲むと「サンキュー
どこ行く?」
あたしに尋ねた。


「ここで大丈夫です
あのぉ 遅くなりましたけどこれ」


お金の入った封筒を差し出した。


「これは?」


「約束のお金です
けじめをつけておかないとと思って」


「いいよ別に」


「ダメです!」


いいよ ダメですの
繰り返しをしている時だった
「藤堂主任」と水口さんが現れた。


この後約束があったのだろう。


水口さんはあたしをジロッと見て
意味ありげにフフフと笑った。


「あっ!すみません」
ここでなぜか謝るあたし。


もういやだ!
このフフフと言う謎の微笑みから
解放されたい。


「さぁ!業者さんを待たせると
うるさいから行きましょう」


「1時間遅らせるようにって
言ってなかったっけ?」


「相手を待たせちゃいけませんって
だから変更してないよ
社長も現地で待ってるよ」


「マジか」


「と言うことでぇ 七瀬さん
お疲れ様」


帰れ!ってことね
一言一言グサっと突き刺さるなこの人。


「あ いえ あたしの用事は
終わったのでお先に失礼します」


主任に挨拶もせず
さっさと立ち去ったのだった。


大きな仕事を手掛けてるのかな?
総務課の主任が社長と秘書と?と思うが
それはカムフラージュかもしれない
会うための人に疑われないようにの
カムフラージュ。


うん?別に
付き合ってることを隠す必要ないよね?
カムフラージュする必要ないよね?


もう考えるのはやめよ
あたしには関係ないこと
そう!関係ないことなのだから。






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