レンタル彼氏


「おはよう!」
華子の甲高い声が耳に響く。


「おはよう」
華子とは正反対のあたし。


「おい!朝からどーした?」


「朝まで飲んでたのっ
だから2日酔い」


「なんだぁ
何があったのかと思った
そりゃ 昼まではしんどいね」


お昼頃にはお酒は抜けるでしょ
なんて笑っている。


休めばよかったな
後悔。。。


仕事開始直前のこと
「七瀬!ちょっと」
主任に呼ばれ廊下に出た。


「お前な!余計なことするよな」


余計なこと?何したんだろう?


「一言相談するとか
なんとかしろよ!」


相談・・・
何???


「あのぉ 順序よく言ってくれませんか?
あたし何かしましたか?」


「開き直りか?」


「だから!!!」


もぉ。。。気分悪いのに。。。


「いつオレがお前を振った?」


あ。。。あのことか
もう伝わってるの?
優さんからお兄さん
そしてお兄さん経由で主任の耳に?


「その方がいいと思って」


「他に女がいるだとか?」


「そんなこと言ってないよ!」


「振られたお前はショックで
立ち直れない?
ふーんって言いたいよな」


「待って!それは千歳たちが
勝手に想像してるだけで」


「勝手な行動するな!
ほんとにぃ お前は!」


朝からガミガミ
頭に響く。


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