ヘタレな野獣
決着
翌日ヨレヨレ君からお迎えメールが届き、昨日の今日で私はどんな顔をしてればいいか解らないまま、彼の車に乗り込んだ。
初めて乗る彼の車は、白のセダン。
よほど前の会社のお給料が良かったのか、誰もが知るこの高級国産車。
私なんかが60回ローンを組んでも返済がキツいような額に違いなかった。
どこに向かっているのかも解らず、しかし敢えてそれを口にも出さず、車内には彼の趣味であろう今流行りのダンスユニットの歌が流れるばかりだった。
暫くすると、見慣れた風景が目に飛び込んできた。
「・・・何で、ここなの・・・?」
無意識に発した私の言葉に彼は、一度はこちらを見たものの、何事も無かったように、また前を向きひたすら車を走らせていた。
駐車場に車を停め、でも車から降りようとはしない、だから私も黙ったまま、車のシートに体を埋めていた。
それからすぐ、一台の車が駐車場に滑り込んで来た。
一台空けて停めた車から降りてきたのは、下柳だった。
ヨレヨレ君が車を降りた。
私も慌てて後に続く。
下柳は私とヨレヨレ君をチラッと見ただけで、ゆっくりと歩き出した。
ヨレヨレ君も、下柳の後に続き歩き出した。
「ちょっ、どこに行くの!?」
まさか、・・・だよね、
初めて乗る彼の車は、白のセダン。
よほど前の会社のお給料が良かったのか、誰もが知るこの高級国産車。
私なんかが60回ローンを組んでも返済がキツいような額に違いなかった。
どこに向かっているのかも解らず、しかし敢えてそれを口にも出さず、車内には彼の趣味であろう今流行りのダンスユニットの歌が流れるばかりだった。
暫くすると、見慣れた風景が目に飛び込んできた。
「・・・何で、ここなの・・・?」
無意識に発した私の言葉に彼は、一度はこちらを見たものの、何事も無かったように、また前を向きひたすら車を走らせていた。
駐車場に車を停め、でも車から降りようとはしない、だから私も黙ったまま、車のシートに体を埋めていた。
それからすぐ、一台の車が駐車場に滑り込んで来た。
一台空けて停めた車から降りてきたのは、下柳だった。
ヨレヨレ君が車を降りた。
私も慌てて後に続く。
下柳は私とヨレヨレ君をチラッと見ただけで、ゆっくりと歩き出した。
ヨレヨレ君も、下柳の後に続き歩き出した。
「ちょっ、どこに行くの!?」
まさか、・・・だよね、