ヘタレな野獣
上司とは
お疲れ様ぁ、お先でぇす・・
定時を少し廻った頃、二課の面々が、次々と事務所を後にしていく。
「武田、あんたまだそんな事してんの?
PC落としてとっとと帰んなさい!」
「そんなぁあ、俺、月曜商談なんすよ、だから、もうちょっと・・・「田崎さん、僕が付き合いますから、先に帰って下さい」
えっ?
ヨレヨレ君が私達に割って入ってきた。
「助かるっす、急いで片しますんで!」
「はははっ、慌てなくていいですよ、それより正確に処理して下さいね」
「あっ、そうだ、俺、課長に聞きたい事あったんす。これ、こういう場合・・・」
「どれどれ?」
デスクを離れ、武田君の側に歩み寄るヨレヨレ君。
いつの間にか、私は蚊帳の外だった。
なっ、なんなのよ!
いいわ、そっちがその気なら・・・
「じゃあ、お言葉に甘えて、お先に失礼しますね!」
しかし、2人は話に夢中で、私の事など目に入っていない。
何とも言えない気分で、チラチラ後ろを見ながら、私は二課を後にした。
何だろう、このモヤモヤした感情・・・
それと共に少し後ろめたい感情も沸き上がってくる。
そんなやるせない気持ちを胸に、私は帰宅した。
定時を少し廻った頃、二課の面々が、次々と事務所を後にしていく。
「武田、あんたまだそんな事してんの?
PC落としてとっとと帰んなさい!」
「そんなぁあ、俺、月曜商談なんすよ、だから、もうちょっと・・・「田崎さん、僕が付き合いますから、先に帰って下さい」
えっ?
ヨレヨレ君が私達に割って入ってきた。
「助かるっす、急いで片しますんで!」
「はははっ、慌てなくていいですよ、それより正確に処理して下さいね」
「あっ、そうだ、俺、課長に聞きたい事あったんす。これ、こういう場合・・・」
「どれどれ?」
デスクを離れ、武田君の側に歩み寄るヨレヨレ君。
いつの間にか、私は蚊帳の外だった。
なっ、なんなのよ!
いいわ、そっちがその気なら・・・
「じゃあ、お言葉に甘えて、お先に失礼しますね!」
しかし、2人は話に夢中で、私の事など目に入っていない。
何とも言えない気分で、チラチラ後ろを見ながら、私は二課を後にした。
何だろう、このモヤモヤした感情・・・
それと共に少し後ろめたい感情も沸き上がってくる。
そんなやるせない気持ちを胸に、私は帰宅した。