ヘタレな野獣
言い切った。
言い切っちゃった・・・
その瞬間、涙が幾重かの弧を描いて流れ、顎の先から滴り落ちる。
相変わらず、ヨレヨレ君は、黙ったまま私を見ているだけだった。
苦しいよ・・・
何とか、言ってよ!
居たたまれなくなり、私は彼から視線を外し、俯いた。
「今週、態度がおかしかった原因は・・・もしかして、僕ですか・・?」
っ!!!!!
「・・・そうなんですね!?そっかぁ、そうだったのかぁ・・・」
何を勝手に完結させてんのよ!
私は顔を上げて、ヨレヨレ君を睨み付けた。
「えへへ・・・」
彼は先程とは打って変わって、満面の笑みで私を見ていた。
そして左腕が伸びてきたかと思うと、そのまま後頭部を持たれ、彼の胸に納められてしまった。
慌てて彼から離れようとしたけど、右手が腰に回されていて、どうしようもなくなった・・・
「ちょっ、離しなさいよ!」
「イヤですよ」
「離しなさい!大声出すわよ!?」
お風呂上がりのすっぴん顔、真っ赤に染めた頬を涙で濡らしながら精一杯の抵抗を見せたけど、やはり男性の力にはかなわない。
「意外に早くバレちゃいました、僕の予定ではもう暫くつかず離れずの関係が続くと思ってましたから、少し焦ってます」
言い切っちゃった・・・
その瞬間、涙が幾重かの弧を描いて流れ、顎の先から滴り落ちる。
相変わらず、ヨレヨレ君は、黙ったまま私を見ているだけだった。
苦しいよ・・・
何とか、言ってよ!
居たたまれなくなり、私は彼から視線を外し、俯いた。
「今週、態度がおかしかった原因は・・・もしかして、僕ですか・・?」
っ!!!!!
「・・・そうなんですね!?そっかぁ、そうだったのかぁ・・・」
何を勝手に完結させてんのよ!
私は顔を上げて、ヨレヨレ君を睨み付けた。
「えへへ・・・」
彼は先程とは打って変わって、満面の笑みで私を見ていた。
そして左腕が伸びてきたかと思うと、そのまま後頭部を持たれ、彼の胸に納められてしまった。
慌てて彼から離れようとしたけど、右手が腰に回されていて、どうしようもなくなった・・・
「ちょっ、離しなさいよ!」
「イヤですよ」
「離しなさい!大声出すわよ!?」
お風呂上がりのすっぴん顔、真っ赤に染めた頬を涙で濡らしながら精一杯の抵抗を見せたけど、やはり男性の力にはかなわない。
「意外に早くバレちゃいました、僕の予定ではもう暫くつかず離れずの関係が続くと思ってましたから、少し焦ってます」