ヘタレな野獣
っ!!!
「みっ、認めるのね!?」
「だって冬子さん、根拠があるから、だからその事で悩んでたんでしょ?」
頭を二度三度と軽く叩くヨレヨレ君。
そうだよ、悩んだんだよ。
あの日の二人の会話が頭から離れなかった。
だから、ちゃんと聞かせてよ。
私がちゃんと理解できるよう、噛み砕いて話してよ。
私はヨレヨレ君の顔を下から見上げた。
ん?といった風に眉を少し上げ、私を見る。
ドキッ・・・
こんな時までなんでときめいちゃうの?私の心臓・・・
「あっ、あのさぁ、きっ、聞きたい事があるんだけど・・・」
私は意を決して口を開いた。
「じっ、人事部長とは、どんな関係、なのかな?」
私の髪を撫でていた彼の手が一瞬止まって、でもすぐにまた撫で出した。
「私、偶然聞いちゃった・・・
田中部長が雨宮君の事、剛君って呼んでるの・・・」
「はははっ、バレる時は一気に、ですねぇ・・・部長とは、親友の父親の友人でね、就活の頃、紹介されて、それからの付き合い?」
えっ?
「就職してからは疎遠になっていたんだけど、3年程前からは年に一度その親友宅で会っていました」
そうなの?
「それが、今年に入って・・・3月頃だったと思います。山田部長から突然のヘッドハントの連絡を頂いて・・・
その事を田中部長に相談したんですよ、で、今に至るという訳です」
「みっ、認めるのね!?」
「だって冬子さん、根拠があるから、だからその事で悩んでたんでしょ?」
頭を二度三度と軽く叩くヨレヨレ君。
そうだよ、悩んだんだよ。
あの日の二人の会話が頭から離れなかった。
だから、ちゃんと聞かせてよ。
私がちゃんと理解できるよう、噛み砕いて話してよ。
私はヨレヨレ君の顔を下から見上げた。
ん?といった風に眉を少し上げ、私を見る。
ドキッ・・・
こんな時までなんでときめいちゃうの?私の心臓・・・
「あっ、あのさぁ、きっ、聞きたい事があるんだけど・・・」
私は意を決して口を開いた。
「じっ、人事部長とは、どんな関係、なのかな?」
私の髪を撫でていた彼の手が一瞬止まって、でもすぐにまた撫で出した。
「私、偶然聞いちゃった・・・
田中部長が雨宮君の事、剛君って呼んでるの・・・」
「はははっ、バレる時は一気に、ですねぇ・・・部長とは、親友の父親の友人でね、就活の頃、紹介されて、それからの付き合い?」
えっ?
「就職してからは疎遠になっていたんだけど、3年程前からは年に一度その親友宅で会っていました」
そうなの?
「それが、今年に入って・・・3月頃だったと思います。山田部長から突然のヘッドハントの連絡を頂いて・・・
その事を田中部長に相談したんですよ、で、今に至るという訳です」