今日も世界は回ってる
勁を鍛える為、様々な鍛錬(中国武術では練功という)を行う。

過酷な旅の中で、練りに練ってきた練功。

その練功は、龍宇の最大の技をも高みに押し上げていた。

腰溜めにした両掌を突き出す龍宇!

その瞬間、まさに文字通りの『激しく力を発する』発勁が、龍宇と黒人達との空間をも歪めたように見えた。

虎撲烈波(こぼくれっぱ)。

龍宇のこの技は、密着して放てば相手の内部から衝撃を与え、遠間でも威力こそ劣れど、衝撃波を発する『遠当て』のような効果を発揮するまでに至っていた。

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