今日も世界は回ってる
まるで嵐のように、竜巻のように。

ゾーンルージュに存在した数百体の改造人間達が『眠りにつく』。

本城と十文字によって、忌まわしき機械の体を破壊され、『人間』として葬り去られていく。

拳が、蹴りが。

この世に無理矢理縫い付けていた機械の体を砕き、魂を解き放つ。

命がある以上、それは人殺しには違いない。

本城と十文字は、彼らを殺している。

それでも、誰1人として本城達を責める事はなく。

最後の1体を本城が破壊した時。

「アア…ヤットシネル…」

その改造人間は、そんな言葉と共に逝った。

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