雫に溺れて甘く香る
「とりあえず烏龍茶飲め」
命令されてカウンターに乗せられたのは、お手軽サイズのペットボトルの烏龍茶。
こんなのお店で出していたかな?
「……えーと?」
「グラス洗うの面倒。俺のおごり」
買ってきてくれた……ってことかな。
「ありがとう……」
続木さんは相変わらずの無表情だけど、面倒と言いつつも面倒を見てくれるんだね。
「でも、何も続木さんが残らなくても良いでしょうに」
「は?」
「篠原さんが悪ふざけしたなら、篠原さんが責任を持つものじゃない? 続木さんが、じゃなくて」
「あー……」
続木さんは呟きながら視線を天井にさ迷わせ、それから小さく苦笑した。
「俺は前にあんた送ってるから。起きてもまだ酔っぱらっていたら家まで送れるだろ?」
いや、でも……家まで送られてないんだけどな。
すると唐突に続木さんら自らの手元を見て、それから眉間にシワを寄せた。
その瞬間変化はかなり劇的で、思わず目を丸くする。
めっちゃくちゃイライラしてるんじゃない? いきなり何事。
「どうかした?」
「あー……数時間メール返信しなかったら怒られた」
ああ……彼女ですか?
「メールのやり取りって、そんなもん?」
え。それを私に聞くの? マジで?
「人によるんじゃないの? 仕事のメールならすぐ返信するけど、プライベートのメールなら、私は出来るときにする感じだよ? さすがに三日忘れてて、文句言われた事ならあるけど」
仕事があるなら、そっち優先的になるのは、社会人としては普通なんじゃないのかな?
命令されてカウンターに乗せられたのは、お手軽サイズのペットボトルの烏龍茶。
こんなのお店で出していたかな?
「……えーと?」
「グラス洗うの面倒。俺のおごり」
買ってきてくれた……ってことかな。
「ありがとう……」
続木さんは相変わらずの無表情だけど、面倒と言いつつも面倒を見てくれるんだね。
「でも、何も続木さんが残らなくても良いでしょうに」
「は?」
「篠原さんが悪ふざけしたなら、篠原さんが責任を持つものじゃない? 続木さんが、じゃなくて」
「あー……」
続木さんは呟きながら視線を天井にさ迷わせ、それから小さく苦笑した。
「俺は前にあんた送ってるから。起きてもまだ酔っぱらっていたら家まで送れるだろ?」
いや、でも……家まで送られてないんだけどな。
すると唐突に続木さんら自らの手元を見て、それから眉間にシワを寄せた。
その瞬間変化はかなり劇的で、思わず目を丸くする。
めっちゃくちゃイライラしてるんじゃない? いきなり何事。
「どうかした?」
「あー……数時間メール返信しなかったら怒られた」
ああ……彼女ですか?
「メールのやり取りって、そんなもん?」
え。それを私に聞くの? マジで?
「人によるんじゃないの? 仕事のメールならすぐ返信するけど、プライベートのメールなら、私は出来るときにする感じだよ? さすがに三日忘れてて、文句言われた事ならあるけど」
仕事があるなら、そっち優先的になるのは、社会人としては普通なんじゃないのかな?