黒猫の住処
3drop
そのまま私は泣き続けて寝てしまったようだ。
窓から日差しが入ってくる。
「ん…もう、朝か」
こんなによく眠れたのは久しぶりだった、今までは怯えていたから。
クロと一緒に寝てたのかな。
温かいな。
手まで握ってくれて。
……………
……手!?
「キャァァァァァァ!!!」
バシッ!
「痛っ!!」
あっ!とっさに叩いてしまった!
なにもされて無いよね…?
「おはよう、ミケ」
その人は叩いたことを怒ることもせずにそう言った。
そういえば、名前聞いてないような…
「あの…名前…」
そうおずおずと尋ねると
「俺の?あぁ、言ってなかったっけ?俺は黒澤大和、大学2年生。大和って呼んでくれ」
大和も猫みたい…
そのとき、私の頭の中でクロと大和が合体した図が浮かんだ。
「アハハハハッ!」
笑いをこらえきれなくなってしまった。
「おいおい、人の名前聞いて笑うとか失礼な」
ハッと我に帰る。
「ご、ごめんなさい」
そう言うと、大和はふっと笑って
「いいよ、ここに来て初めて声出して笑ったな」
と言った。
あれ?私、今ちゃんと笑えてた?
そのあと、大和が作ってくれたお昼を食べた。
「俺、これから大学だからクロのことよろしく」
と言いながら大和は玄関で靴を履いている。
「い、いってらしゃい」
思わずそう言うと、大和は優しい声で
「いってきます」
といって出て行った。
ここに私は居てもいいと思えることは、なんて幸せなんだろう。
窓から日差しが入ってくる。
「ん…もう、朝か」
こんなによく眠れたのは久しぶりだった、今までは怯えていたから。
クロと一緒に寝てたのかな。
温かいな。
手まで握ってくれて。
……………
……手!?
「キャァァァァァァ!!!」
バシッ!
「痛っ!!」
あっ!とっさに叩いてしまった!
なにもされて無いよね…?
「おはよう、ミケ」
その人は叩いたことを怒ることもせずにそう言った。
そういえば、名前聞いてないような…
「あの…名前…」
そうおずおずと尋ねると
「俺の?あぁ、言ってなかったっけ?俺は黒澤大和、大学2年生。大和って呼んでくれ」
大和も猫みたい…
そのとき、私の頭の中でクロと大和が合体した図が浮かんだ。
「アハハハハッ!」
笑いをこらえきれなくなってしまった。
「おいおい、人の名前聞いて笑うとか失礼な」
ハッと我に帰る。
「ご、ごめんなさい」
そう言うと、大和はふっと笑って
「いいよ、ここに来て初めて声出して笑ったな」
と言った。
あれ?私、今ちゃんと笑えてた?
そのあと、大和が作ってくれたお昼を食べた。
「俺、これから大学だからクロのことよろしく」
と言いながら大和は玄関で靴を履いている。
「い、いってらしゃい」
思わずそう言うと、大和は優しい声で
「いってきます」
といって出て行った。
ここに私は居てもいいと思えることは、なんて幸せなんだろう。