黒猫の住処

5drop

私が大和の手伝いをするようになって、1週間ぐらいたったある日、私はいつものように大和と買い物に来ていた。

けど、いつもと違ったのはそこにクラスメイトの2人がいたことだった。
彼女たちは私を見つけるとこっちに走ってきて
「美亜！今までどこにいたの！？」
「美亜、本当にごめんね。戻ってきて」
と言った。
そして、見せられたのは私を傷つけたSNS、でもそこには
「美亜、見てたら戻ってきて」
「うちらが本当に悪かった」
とか謝罪の言葉が書かれていて、私を傷つけるものは一切無かった。
ケータイは家に置いてきたから、見ていなかった。
私の見ていないところでこんなにも探してくれていたなんて思ってもみなかった
彼女たちは言葉を続けた。
「美亜のママ、すごい痩せちゃってかわいそうだよ」
「本当にごめん」
彼女たちを前にどうやって話せばいいのかわからない。
うまく息ができない。
「ミケ」
聞き慣れた声が私を呼ぶ。
「大和」
大和が隣に来てくれてホッとした。
目の前の彼女たちは
「誰？」
と聞いているけど大和はそれには答えず
「ミケはちゃんと学校に行くよ」
と言った。
「でも、今日は帰らせて。ごめんね」
とも言った。
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