プリンセス騎士 ※更新中※








その後、数人の教師達によって喧嘩は終わり、数十人の男子達が学校を追われた。



追われた男子達はどうもこの学校の生徒ではなかったらしい。



そしてあたしは、怪我をした洸くん達に保健室で怪我の治療をしていた。





「喧嘩なんてしちゃダメだよ。傷だらけじゃん。」





頬にできたアザを軽く押すと顔を歪める洸くん。





「痛いって未戸香ちゃん!」

「いつもあたしにイタズラするでしょ?そのお返し。いいから動かないで黙ってて。」

「未戸香ちゃん、なんであんな所にいたの?」

「“なんで”って…学校来たら人混みができてて、覗いたら喧嘩してるんだもん。その中に洸くん達がいたからつい…」





友達が喧嘩してたんだもん、止めないわけにはいかなかったし





「今度から止めてね。」

「え?」





ベッドに座っていた陽一くんがあの時と同じ声の低さで言ってきた。







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