プリンセス騎士 ※更新中※
放課後、洸くんと陽一くんに連れられ、あたしは初めて洸くん達に会った空き教室に向かった。
陽一くんとはお昼休みには普通に会話ができるまでになった。
洸くんは相変わらず天真爛漫な性格とイタズラ炸裂しまくりで困る。
「そう言えば、梓先輩と遥先輩、覚えてる?」
1階に下りてすぐ、洸くんが頭の上に手を乗せてながら聞いてきた。
「梓先輩は入学式の日に会ったから覚えてるけど…遥先輩って人はちょっと曖昧かも。あ、もしかして金髪の?」
「そそ!金髪金髪♪」
「でもあの時はあたふたしてたから金髪以外覚えてないや。どんな顔してたっけな。」
ぼんやりとしか覚えていない先輩の顔を思い出すために上を向いてあるいていたら、
──ドスッ
肩が前から来た人とぶつかりよろけかけた。
「と、大丈夫?」
横にいた陽一くんが手を引いてくれたおかげで転ばずに済んだ。