プリンセス騎士 ※更新中※
同じ時間、学校ではHRのチャイムがなっても来ない未戸香を心配した陽一、洸、美穂が玄関に集まっていた。
「乃戸香ってばまだかなー?」
「遅刻なんじゃねーの?」
「はぁ?洸じゃあるまいし。乃戸香が遅刻なんてするわけないじゃん!!」
ポケットからスマホを出した美穂は、何度も乃戸香に電話をかける。
「出なーい!!ねえ陽一、未戸香電話に出ないんだけどー!」
「陽一?どーしたんだよそんな辛気臭い顔して。」
「いや…なんか嫌な予感する。ちょっと遥先輩のとこ行くわ。」
「え!!なに、乃戸香になんかあったの?!」
「おーい!!俺を置いて行くなー!」
一方で、乃戸香は…
「ん…ん?……んん?!」
あれ?!声が出ない?!
ガムテープが貼られてるの?
あぁ!両手にも巻かれてる!!
ここは一体…
それにあたしなんで…あ、そっか、あたし誘拐されたんだ。
学校に行く途中で知らない男の人に話しかけられて…
そしたらお腹の辺りが急にビリッてしたと思ったら…ここから記憶がない。
それにしても、ここはどこだろ。
初めて見る場所だ。