プリンセス騎士 ※更新中※








同じ時間、学校ではHRのチャイムがなっても来ない未戸香を心配した陽一、洸、美穂が玄関に集まっていた。





「乃戸香ってばまだかなー?」

「遅刻なんじゃねーの?」

「はぁ?洸じゃあるまいし。乃戸香が遅刻なんてするわけないじゃん!!」





ポケットからスマホを出した美穂は、何度も乃戸香に電話をかける。





「出なーい!!ねえ陽一、未戸香電話に出ないんだけどー!」

「陽一?どーしたんだよそんな辛気臭い顔して。」

「いや…なんか嫌な予感する。ちょっと遥先輩のとこ行くわ。」

「え!!なに、乃戸香になんかあったの?!」

「おーい!!俺を置いて行くなー!」





一方で、乃戸香は…





「ん…ん?……んん?!」





あれ?!声が出ない?!

ガムテープが貼られてるの?

あぁ!両手にも巻かれてる!!



ここは一体…

それにあたしなんで…あ、そっか、あたし誘拐されたんだ。



学校に行く途中で知らない男の人に話しかけられて…

そしたらお腹の辺りが急にビリッてしたと思ったら…ここから記憶がない。



それにしても、ここはどこだろ。

初めて見る場所だ。







< 130 / 220 >

この作品をシェア

pagetop