プリンセス騎士 ※更新中※








「んんんんんんんんん!!!!」
(早くこれ取ってよ!!!!)

「ん?何か言ってるね。ちょっと待って、今取ってあげるから。」





あれ、すんなり取ってくれるんだ。

意外…





「ふぅ…ところで、ここはどこですか。」

「ここ?ここはね、俺らの秘密基地♪」

「“秘密基地”?あなた達あたしに何のようですか。誘拐までして何がしたいの。」

「んー俺に聞かれてもよく分かんないなー。ただ総長が未戸香ちゃんに会いたいって言っててさ♪」

「あなた達の…その、グループ名はなに?」

「らい」





と言いかけた時、「宮近下がれ」と低い声が響いた。

その声を聞いた『宮近』と呼ばれる赤髪男は、さっきの笑顔が嘘かのように無表情に変わり後ろへ下がる。

その背後から現れたのは、制服を着た数人の男子生徒。

先頭にいる生徒は明らかに周りとは違う雰囲気に包まれてる。



多分この人が総長。

直感的にそう思った。





「その目怖いな〜。もう少し笑ってくれると嬉しいんだけど。」





腕を組んでニヤッと笑う。



うわ〜ゾワゾワする。

その笑い方すごくゾワゾワする。





「あらごめんなさい。もとからこういう目なんで。」







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