プリンセス騎士 ※更新中※








「あー!!もう捕まっちゃうよー!!──えっ?!!」

「あれ?!どこ行った!?」

「確かにこっちに来たはずだ!探せ!!」





………

今はあたし、どんな状況?



ドアの前を通った瞬間、突然誰かがあたしの腕を掴んで部屋の中へ引っ張った。

そして…抱き締められてる?





「きゃー!!離し…んんん!!」





大きな手があたしの口を覆い声が出せない。



こんな所で捕まるなんて嫌!!

今すぐ殴って





「しっ!静かに。気づかれちゃうから。」





ってあれ、この声って…





「楓くん!?」





そこにいたのは安藤拓人達と同じ制服を着た楓くん。





「えっ!!なんでここにいるの!それに何故にその制服…?」

「まあ話は後ほどってことで。今はここから出るよ。」

「待って!楓くん一人で来たの?」

「陽一達も一緒だよ。それより今はここから出なきゃ。」





差し出された手をためらいながらも握る。





「絶対離さないでね。」

「う、うん。」







< 138 / 220 >

この作品をシェア

pagetop