プリンセス騎士 ※更新中※
「今の人達って…?」
「雷雲、東高のヤツら。」
雷雲って…あたしを拉致った人達が入ってる不良グループだよね。
その雷雲がなんでここに…
「会計済ませて早く戻ろう。」
「うん。」
後ろからじゃ見えない陽一くんの顔。
なんだか怖いな。
口調が変ったからじゃなくて、ただ雰囲気が…いつもと違うというか。
陽一くんであることは変わらないんだけどね。
無口のままの陽一の背中を見つめる未戸香。
その時、
──パシャッ
どこからか聞こえたシャッターの音。
「どうしたの?」
あ、、口調戻ってる。
「ううん、なんか聞こえた気がしたんだけど気のせいみたい。」
「そっか。」
気のせい、なんだよね。
周りを見渡してもいるのは買い物をしているお客さんだけ。
カメラを持ってる人なんていない。
きっと聞き間違い、そう思うことにした。