プリンセス騎士 ※更新中※






2日目の朝。

外の明るさで目を覚ました。

隣のベッドで眠る美穂を起こさないよう、未戸香は静かに部屋を出る。



一階に下りるけどみんながいない。

食卓の上にはサンドイッチと小さな紙が置いてあった。


《朝飯作ったから食べろよ!
俺ら海に行ってくるから 遥》



みんな朝はが早いね〜。

ってあたしが寝過ぎなだけか。



置き手紙を除け、サンドイッチを頬張った。



そのあと、起きてきた美穂とみんながいる海へ行き思う存分泳いだ。

上がったのは15時過ぎ。


日焼けでみんな“痛い”を連呼。

あたしは昔からあまり日焼けしないタイプだから皮なんて剥けないので痛くもない。



バーベキューしたあとは花火の時間。

遥先輩達が仕掛けた打ち上げ花火を見て未戸香も美穂も大興奮。





「ちょっと洸、危ないって!」

「楽しーー♪」





逃げ回る美穂を花火を持って追いかける洸くん。

あたしはバチバチと音を立てる火花をじーっと見つめる。



火花ってなんだか不思議。

見てて飽きないし綺麗だし…でもたったの数分で儚く消えていく。





「あ…落ちちゃった。」





美穂の線香花火が一番先に落ちる。

次は、





「あー!落ちたー!!」

「僕のも終わり。」





洸くんに続けて陽一くんのも落ちる。

最後に残ったのは、





「わーっ♪未戸香の長い!」

「しっ!落ちちゃうから静かに。」





落ちまいと必死に光り続ける未戸香の線香花火。






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