プリンセス騎士 ※更新中※






「行こ!美穂の分まで楽しまなきゃ♪」





麗華さんには悪いけど、今だけは…今だけは陽一くんの隣にいることを許してください。

応援するって決めたのに、ごめんなさい。




いろんな屋台が並ぶ道を2人で歩く。





「なに食べる?」





ふと前方にりんご飴の屋台を見つけた。





「りんご飴食べてみたい。あれってりんご味の飴なんだよね?あたし食べたことないからよくわかんないんだよね。」





と言うと陽一くんはお腹を抱えて笑いだした。



あたし笑われるようなこと言った?

おかしなこと言った?



理由がわからず首をかしげると陽一くんが涙を拭いて言った。





「りんご飴は中に林檎が入ってるんだよ。」

「えっ!?丸々ひとつ??」

「うん。」

「え!!ほんとに?初めて知った。てっきりりんご味の飴かと思ってた。」





15年間生きた中で衝撃すぎる真実。

あんぐりとした口が閉じない。





「未戸香のそういうところ好きだよ。」

「え?」






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