プリンセス騎士 ※更新中※






「おはよー!!」





街路樹の前で大きく手を振る美穂。

ぴょんぴょん跳ねてウサギみたい。



昨日の話なんだけど、と言う前に美穂が小さな紙袋を未戸香に差し出した。





「開けてみて!」





覗くと中には白い小箱がひとつ。

開けてみると真っ白なブレスレットが入っていた。





「あたしに?」

「未戸香に似合うと思って♪」





そう言って自分の腕を見せてくる。





「あ!」

「お揃いだよ♪」

「嬉しー!ありがと!!」





イニシャル入のブレスレット。

お互い“M”が刻まれている。

美穂のみ、未戸香のま。



一生の宝物だよ。

ほんとにありがと、美穂。



死ぬまで大切にすると誓った。


周りの視線なんて気にもせずに腕を組み、スキップを始めた2人。

痛いかも…って思っていても嬉しくて止められない。



改めて気づかされた、

“美穂はなによりも大切な存在”だと…






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