プリンセス騎士 ※更新中※
教室に行くと珍しく今日は麗華さんがいなかった。
ラッキー♪と思う反面、何故だかいないことに不安になる自分がいる。
「おう、未戸香!」
「洸くん、おはよ。」
軽く挨拶して席に着くと洸くんが前の席に移動して言った。
「聞いたか?麗華さん、昨日襲われたって話。」
「え!?」
「放課後、陽一と別れたあと知らない男達に車に押し込まれて乱暴されそうになったって。」
だから陽一くんも麗華さんもいないんだ。
あまりの驚きで言葉が詰まる。
…麗華さんが帰り道で…
「何日か前からストーカーに遭ってるって言ってたんだよな。」
「嘘…」
だとしたら昨日あたしと美穂が遭ったのはその前触れ?
あたし達も襲われる可能性があるってこと?
もしかしたら麗華さんの仕業かもって思ってたけど、今のでわかった。
麗華さんは無関係。
麗華さんも被害者なんだ。
「あのね洸くん、話があるの。美穂のことなんだけど…」
陽一くんに渡した話さないペーパーは白紙に戻す。
今はあたし達が一致団結しないと犯人を見つけられないと思うから。
麗華さんも心配だけどまずは美穂を守らなきゃ。
未然に防ぐためには男子の手が必要。