プリンセス騎士 ※更新中※
てことで放課後から犯人探しが始まった。
まずはストーカー男を捕まえることからスタート。
万が一の場合を考え、美穂の登下校はあたしじゃなく洸くんと楓くんが一緒にすることになった。
「これで安心だね。」
「うん、ありがとう未戸香。」
「あたしはなんもしてないよ。」
「ううん、未戸香が洸に話してくれたおかげだよ。」
涙目になりながら頭を下げる美穂。
なんか美穂らしくない。
美穂はやっぱり、
「ちょ、未戸香!?なにしすんの!やめっくすぐったいって!」
笑顔が一番。
泣き顔は似合わないね。
脇腹をくすぐって美穂を笑わす未戸香。
美穂は笑顔の花を咲かせる天才だから、ずっと笑ってなきゃ困る。
「んじゃ帰るか。」
「あれ、先輩どうしているんですか?」
いつの間にか現れた遥先輩。
帰る気満々で隣に立っていた。
「『どうして』ってお前な…」
呆れた…と言わんばかりの顔でため息をつく。
「蛯原や美穂が危険な目に遭ってんのに女のお前を一人で帰させるわけねーだろ。」
「あたしなら大丈」
「帰るぞ。」
「あ、先輩!待ってください!!」
大股で先に歩いて行く先輩。
なんて強引なっ!!と感じながらも『また明日!』と美穂達に手を振り後を追いかけた。