プリンセス騎士 ※更新中※







キーンコーンカーンコーン



カバンに教科書を詰め込み、凛子は席を立つ。

その姿を陽一と洸はただ見つめていた。



中庭につくとそこには麗華さんがいてあたしの姿を見つけると慌てた様子で駆け寄ってきた。





「私、未戸香ちゃんに何かしたかな…?」





この期に及んでしらばっくれる気?

絶対逃がさないんだから。





「何かしたんだよね、きっと。じゃなきゃ未戸香ちゃんが怒るわけないもん。」

「あたし見ましたよ。」

「え?」

「先週の金曜日、麗華さんが男の人といるとこ。」





未戸香の言葉に麗華は驚いた表情をし口ごもる。



違うならそんな顔しなくてもいいですよね?

後ろめたいことがあるからそんな顔するんですよね?



と、麗華は崩れ落ちるように芝生にヘタリこんだ。

何を言うかと思えば「ただの遊びだったの!」と叫び泣き始めた。





「暴力振るわれそうになって怖くて、陽一がそばにいないときはずごく不安になっちゃって…だから誰かにそばにいて欲しかった。」





女子としてその気持ちはわからなくはない。

でも、だからってなんで…





「陽一くんの気持ち、考えてくださいよ!」

「ごめんなさい。私が悪かった…」

「それだけだじゃない!ストーカーだってどうせ麗華さんが仕組んでるんですよね?」

「そんな!私だって被害者なのにそんなことするはずないじゃない!」





そう言って携帯を取り出し未戸香の目の前に突き付けた。





「これ!ストーカーからのメール!」





内容ばバラバラだけど確かにそこには脅迫とも取れる文章が並んでいた。






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