プリンセス騎士 ※更新中※
なんかもう、疲れた。
教室につくなり机につっ伏しため息をつく。
と、トントンと肩を叩かれ振り返ると楓くんが立っていた。
「どうしたの?」
「これ、さっき落としたよ。」
それは、いつもカバンに付けているリボンのキーホルダー。
「全然気づかなかったー。ありがと!」
「どういたしまして。」
いつもと変わらない楓くんの笑顔。
だけど、いつもとちょっとだけ違った気がした。
「ねえ待って!」
「ん?」
「あーいや…」
引き止めたはいいけど何が違うって自分でもよく分かってないのに言葉で言えるわけない。
「なんでもない!ごめんねっ。」
いつもと変わらない横顔。
悲しそうな顔をしたのは気のせいかな。