あなたの「おやすみ」で眠りにつきたい。


「他の人なんて見ませんよ。貴幸さんほど、素敵な人はいませんから」

耳元で囁かれた艶のある声。

俺の手が今度は綾音の後頭部に回って、引き寄せる。
落ちてきた唇を唇で受け止める。

「……っ……貴……幸さ……!」

突然の激しいキスに喘ぐ綾音。

「スイッチ入れたのお前だから」

あの艶めかしい声と告白は反則だ。

「明日も仕事……!」

「立ち上がれるぐらいには手加減するから、ちょっと我慢して」

文句を言いながらも、綾音はすぐに俺の愛撫にとろけた。

「……っ……あ……やっ……!」

「……綾音……!」

軋むベッド。
滾り続ける愛液の水音。

二人が奏でる艶めかしい音は、夜遅くまで続く。

「……綾音、ごめん。まだ足りない」

「ちょっとぉ……!」

"手加減するって言ってたくせに!"
綾音が頬を染めながら、そう文句を言うのは、翌日のベッドの上でのことである。

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