あなたの「おやすみ」で眠りにつきたい。
俺の顔が心配で青ざめる。
「中田がいなくなったのって、いつ?」
「確か……2時頃だった、と……」
腕時計を見ると、今は3時を過ぎている。
「中田さんがそんなに長いこと休憩なんてしないから……もしかして体調崩したんじゃ……って今他の子たちと話してたんです」
「俺には何も連絡来てないが……」
綾音はそんなに長いこと、休憩を取る奴じゃない。
むしろ、休めと言わなきゃ、なかなか休まない奴だ。
俺の眉間に皺が寄る。
「誰かに仕事を頼まれていた様子は?」
「ないと思います。2時頃パソコンと向き合っていたかと思うと突然立ち上がって、ちょっと出てきますって言って……」