あなたの「おやすみ」で眠りにつきたい。


午後3時はみんなの眠気がピークになる時間帯。
そして、サボり魔たちが井戸端会議を開き始める時間帯。

フロアにはどこか気だるけな雰囲気が漂っている。

部長も主任も出払っているせいもあるのかもしれない。
主任ひとりいるだけで、緊張感漂うもんね。

キリの良い所まで入力を終えると、私は腰を伸ばした。
腰痛持ちではないが、デスクワークで固まった腰に伸びは気持ちいい。

「珈琲淹れようと思うんですけど、皆さんいかがですか?」

声を掛けると、欲しいですという声が多数あがった。
ブラックとミルク入りかを集計して、給湯室に向かう。

サボり魔は、別の場所にいるらしく、給湯室は無人でホッとする。

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