あなたの「おやすみ」で眠りにつきたい。


一瞬、時が止まった気がした。

彼の言葉を呑み込み、何故か息を殺してしまった。

プロポーズされてる、よね。
これってプロポーズなんだよね?

好きな人から結婚を申し込まれている。
だけど、本当にこのまま、頷いていいのか、悩んだ。

だって私たちには、決定的に何かが足りない。
そんなので結婚なんて、ただの束縛になるのでは?

「中田。子供のためにもそれが一番いい」

答えを焦らす私に、主任は言う。

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